グローバル・メディア・スタディーズ学部の小林透教授の共同研究で廃棄物を活用した昆虫生産方法の特許を出願

Date:2025.09.16 研究・授業

グローバル・メディア・スタディーズ学部の 小林 透 教授が研究代表者を務める科研費基盤研究(A)「Meta AI Architectureにより完全自動養殖を可能とするAqua Colony Platformの研究」を活用し、長崎大学環境科学部の 服部 充准 教授と長崎大学発ベンチャーである株式会社Booon(代表取締役CEO:橋爪 海 氏)が共同で研究を進めました。

その結果、製糖過程で大量に発生するサトウキビの搾りかす「バガス」と、アルコール醸造過程で発生する「ビール粕」などの廃棄物を、飼料用の昆虫ミルワームの餌として活用する方法を発明しました。

ミルワーム(チャイロコメノゴミムシダマシの幼虫)は、高騰する養殖用飼料のタンパク源として期待されていますが、現在の主流である小麦ふすまを利用した飼育はコストが高いという課題がありました。

今回の共同研究では、バガスだけでは育成が困難なミルワームが、一定割合でビール粕などのアルコール醸造過程で発生する廃棄物を加えることによって育成可能になることを発見しました。

バガスとビール粕などを混合した安全な方法でミルワームを育成し、魚の餌とすることで複数種類の廃棄物を同時にアップサイクルすることが可能です。

この研究成果は、特許出願済みです。

Meta AI Architectureにより完全自動養殖を可能とするAqua Colony Platformの研究

Aqua Colony Platformに関する研究成果

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ミルワーム育成イメージ