禅文化歴史博物館が「第17回ふれあい禅寺めぐり『円覚寺で学ぶ鎌倉の禅』」を催行しました
禅文化歴史博物館が11月20日(木)、臨済宗円覚寺派大本山円覚寺にて、第17回ふれあい禅寺めぐり「円覚寺で学ぶ鎌倉の禅」を催行しました。
当日は秋晴れに恵まれ、見ごろを迎えた美しい紅葉のもと、禅文化歴史博物館の 小川 隆 館長(総合教育研究部教授)が山門など山内の紹介を行いました。夏目漱石『門』の作品名は、この山門に由来します。
会場では、円覚寺管長の 横田 南嶺 老師であり、「鎌倉の禅からZENへ」をテーマに法話が行われました。創建当時の円覚寺の歴史や、時を明治に移し世界にZENが広まった経緯などについてお話しいただき、参加者の皆さまは熱心にメモを取っていました。その後、横田老師のご指導のもとイス坐禅の実践が行われました。姿勢について、解剖学的な観点からご説明いただき、割りばしなどを用いて坐禅にふさわしい坐り方を教えていただきました。日常生活でも意識できるポイントを知る、大変貴重な時間となりました。
山内拝観では、円覚寺教学部の 蓮沼 直應 部長のご案内のもと、国宝「舎利殿」の見学を特別公開いただきました。舎利殿は修行道場と同じ境域内に立地しており、通常は立ち入ることができません。本学大学院出身の 安保 紹興 氏による説明のもと、在学中の話を交えながら、詳しい説明をいただきました。
精進料理の体験会も行われ、蓮沼部長から禅宗の食事の作法と心得についてお話をいただき、「般若心経」と「食事五観文」を唱えたのち、昼食として円覚寺弁天茶屋特製の「精進弁当」をいただきました。
食後は有志の参加者の皆さまと共に仏殿と選仏場、居士林を拝観し、参加者は熱心に耳を傾けていました。「鎌倉の禅」を濃密に感じる有意義な1日となりました。
企画開催にあたり、格別のご配慮と懇切丁寧なご指導を賜った 横田老師、蓮沼部長をはじめ、円覚寺の皆様に心より感謝申し上げます。






