前期・後期公開講座
駒澤大学では、大学における研究と教育の成果を広く社会に還元し、そして教養と文化の向上に寄与することを目的として、「公開講座(前期・後期)」を開講しています。
公開講座では、本学の教員を中心とした多彩な講師陣による、仏教と禅、文化や歴史、社会科学、自然科学など、さまざまな分野の多岐にわたるテーマで開講しています。
前期公開講座(2023.4月~)
2023年4月より、令和5年度前期公開講座を開講します。今期は、事前に収録した講座をご自宅のパソコンなどでご視聴いただく「オンデマンド配信形式」と、駒澤大学深沢キャンパスアカデミーホールにて行う「対面形式」で開講します。「オンデマンド配信形式」は、場所や時間を選ばず、配信期間中であれば何回でも視聴できます。また「対面形式」は実に4年ぶりの開講となります。(新型コロナウイルスの感染拡大状況によっては開講中止の場合があります。)皆さまのお申し込みをお待ちしております。
前期公開講座(オンデマンド配信形式)
講座名をクリックすると、講座の詳細案内・お申込みフォームに移動します。
4月講座 | 恋愛文学と仏教 |
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5月講座 | 徳川家康・堅忍果決の生涯 ー戦国大名から将軍・大御所権力へー |
6月講座 | 道元禅師の生涯と思想 |
7月講座 | 持続可能な都市とまちづくり |
4月講座 「恋愛文学と仏教」 | |
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講座概要 |
アジア諸国において恋愛文学を発展させたのは仏教でした。儒教やヒンドゥー教では結婚は親が決めますので、若い男女の恋愛は禁止されますが、仏教では、「ともに修行に励みました」とか「極楽に往生しました」などといった結末にすれば、若い男女の恋愛を語ることができますし、濃厚なラブシーンすら描くことができるのです。また、恋愛文学においては言葉遊びがしばしば用いられており、この面を発展させたのも仏教でした。そこで、本講座では、インドの経典に見える遊女と王子の恋愛、唐の玄宗皇帝と楊貴妃の悲恋をモデルとした白楽天の「長恨歌」、日本では親父ギャグの『竹取物語』と歌物語の『伊勢物語』、韓国では幽靈の少女と若い秀才が寺で夜を共にする「万福寺樗蒲記」を取り上げます。 |
内容 |
第1回 インドの経典に見える遊女と王子の恋愛譚第2回 玄宗皇帝と楊貴妃の悲恋を仏教経典で脚色
第3回 『竹取物語』と『伊勢物語』の恋愛譚と仏教
第4回 朝鮮の寺を舞台とした青年と少女の幽霊の恋愛譚講師:石井 公成(駒澤大学 名誉教授) |
配信期間 |
第1回 4月1日(土)~ 4月14日(金) 第2回 4月8日(土)~ 4月21日(金) 第3回 4月15日(土)~ 4月28日(金) 第4回 4月22日(土)~ 5月5日(金) |
定員 |
800名 |
受講料 |
全4回分:4,000円 |
申込締切日 |
3月10日(金) |
申込方法 |
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視聴方法 |
第1回 インドの経典に見える遊女と王子の恋愛譚
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5月講座 「徳川家康・堅忍果決の生涯 ー戦国大名から将軍・大御所権力へー」 | |
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講座概要 |
徳川家康は日本歴史上で、もっとも知られている人物の一人でしょう。没後の江戸時代には「神君」「東照宮」として崇められ、信仰の対象ともなり、幕府の存続を精神的に支えた存在でした。全国各地に鎮座する東照宮がそれを物語っています。また、伝記や小説でも多く取り上げられ、歴史研究の分野でもそれは同じで、江戸時代から現代にいたるまで、非常に多くの研究蓄積があります。その中で家康についての図書を一冊選べといわれたら、私は躊躇なく、中村孝也『家康傳』(講談社、1965年)をあげるでしょう。家康研究にとって是非憶えていただきたい書名の一つです。 |
内容 |
第1回 家康と三河時代第2回 家康と三河・遠江時代
第3回 家康と五カ国時代
第4回 家康と関東領国時代(江戸開幕)そして駿府再遷
講師:久保田 昌希(駒澤大学 名誉教授) |
配信期間 |
第1回 5月2日(火)~ 5月15日(月) 第2回 5月9日(火)~ 5月22日(月) 第3回 5月16日(火)~ 5月29日(月) 第4回 5月23日(火)~ 6月5日(月) |
定員 |
800名 |
受講料 |
全4回分:4,000円 |
申込締切日 |
4月10日(月) |
申込方法 |
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視聴方法 |
第1回 家康と三河時代
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6月講座 「道元禅師の生涯と思想」 | |
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講座概要 |
前半の2回で道元禅師の生涯を、『道元禅師御絵伝』を用いて俯瞰する。 |
内容 |
第1回 道元禅師の生涯(1) ―道元禅師御絵伝を用いて―
第2回 道元禅師の生涯(2) ―道元禅師御絵伝を用いて―第3回 道元禅師と『正法眼蔵』(1) ―『正法眼蔵』を読むための基礎知識―第4回 道元禅師と『正法眼蔵』(2) ―『正法眼蔵』「家常」巻を読む―
講師:石井 清純(駒澤大学 仏教学部 禅学科 教授) |
配信期間 |
第1回 6月1日(木)~ 6月14日(水) 第2回 6月8日(木)~ 6月21日(水) 第3回 6月15日(木)~ 6月28日(水) 第4回 6月22日(木)~ 7月5日(水) |
定員 |
800名 |
受講料 |
全4回分:4,000円 |
申込締切日 |
5月10日(木) |
申込方法 |
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視聴方法 |
第1回 道元禅師の生涯(1) ―道元禅師御絵伝を用いて―
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7月講座 「持続可能な都市とまちづくり」 | |
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講座概要 |
日本において、少子高齢化や人口減少が進む中、都市の課題やそのあり方も大きく変わりつつあります。また今日の都市は、複雑・多様化し、一つの分野や視点からでは、その問題を解決することは極めて困難になっています。本講義では、私たち市民が、どのようにして持続的に快適な都市生活を送ることができるのかを、自然環境、住まい、交通、情報など、多面的視点から考えます。各講義では、様々な事例やデータ、地図、写真などを多彩に用いながら、臨場感のある講義を目指していきます。 |
内容 |
第1回 持続可能な公共交通を考える
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配信期間 |
第1回 7月1日(土)~ 7月14日(金) 第2回 7月8日(土)~ 7月21日(金) 第3回 7月15日(土)~ 7月28日(金) 第4回 7月22日(土)~ 8月4日(金) |
定員 |
800名 |
受講料 |
全4回分:4,000円 |
申込締切日 |
6月9日(金) |
申込方法 |
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視聴方法 |
第1回 持続可能な公共交通を考える
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前期公開講座(対面形式)
令和5年度前期公開講座(対面形式)は、4月~7月の各月1回、土曜日の午後に、駒澤大学深沢キャンパスアカデミーホールにて開講します。
対面講座実施に関するお知らせ(2023年3月30日更新)
政府の方針(「令和5年4月1日以降の大学等におけるマスク着用の考え方の見直しと学修者本位の授業の実施等について(周知)」)として、令和5(2023)年4月1日以降、大学等では学生にマスクの着用を求めないこととなります。本学としましても、政府方針に基づき、対面公開講座の開講にあたっては、室内の換気や消毒液の設置等を継続することとします。対面公開講座の受講の際のマスクの着脱は個人の判断としますが、混雑時や公共交通機関利用時などのルールやエチケットを適切に行うようお願いします。
今後の本学の対応について 【2023年3月28日更新】
公開講座においては、高齢者等重症化リスクの高い方の受講もあることを踏まえて、引き続き新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、政府の基本的対処方針、東京都の基本方針に準じて必要な対策を講じます。 すべての方にとって安心・安全な受講環境とするため、ご理解とご協力をお願いいたします。なお、新型コロナウイルス感染症の感染状況等によっては、取り扱いに変更が生じることがありますので、あらかじめご了承ください。
講座名をクリックすると、講座の詳細案内・お申込みフォームに移動します。
4月講座 | 禅の語録を読んでみる |
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5月講座 | 徳川家康の江戸入府と関東領国経営 |
6月講座 | |
7月講座 |
4月講座 「禅の語録を読んでみる」 | |
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講座概要 |
「禅宗」は坐禅の宗教だと思われています。確かに、坐禅は大事でしょう。でも、坐禅だけでは「禅」という宗教は成り立ちません。いにしえの禅僧たちは、たくさんの問答を行い、さまざまな物語を産み出し、そして、それらを種々の書物に書きのこしてきました。「禅」について知ることは、そうした禅の古典を読み解くことと切り離せません。この講座では、これまでこの分野になじみのなかったみなさまに、禅の古典の世界を楽しくご紹介します。予備知識は一切必要ありません。どうぞ、お気軽に参加なさってみてください! |
講師 |
小川 隆(駒澤大学 総合教育研究部 外国語第二部門 教授) |
日時 |
4月22日(土)13:00~14:30 開場:12:30 |
会場 |
駒澤大学 深沢キャンパス アカデミーホール |
定員 |
200名(お申込みの先着順) |
受講料 |
1,000円 |
申込締切日 |
4月17日(月) |
申込方法 |
申込受付について
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5月講座「徳川家康の江戸入府と関東領国経営」 | |
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講座概要 |
天正18年(1590)、豊臣秀吉が小田原北条氏を攻め勝利したのち、徳川家康はそれまで支配していた三河など5か国から関東へと転封となり、240万石余に及ぶ所領を治める。この秀吉の小田原攻めから家康の江戸入府までの過程と、家康の関東転封から関ヶ原の戦いまでの領国経営の様子をみていく。家康は関東に移り、豊臣大名として最も広大な所領をもち、五大老の筆頭へとなっていくが、この時期は、のちに天下をとり江戸幕府を開いていく徳川権力の基盤をつくった時期でもある。豊臣政権下での徳川家康の動向と、家臣団の知行割、在地支配、江戸の町の建設など具体的な領国経営の様子を捉えたい。 |
講師 |
中野 達哉(駒澤大学 文学部 歴史学科 教授) |
日時 |
5月27日(土)13:00~14:30 開場:12:30 |
会場 |
駒澤大学 深沢キャンパス アカデミーホール |
定員 |
200名(お申込みの先着順) |
受講料 |
1,000円 |
申込締切日 |
5月22日(月) |
申込方法 |
申込受付について
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6月講座 「大慧宗杲と宏智正覚 南宋初期に臨済宗と曹洞宗を担った禅の巨匠」 | |
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講座概要 |
南宋初期に曹洞宗の真歇清了(1088~1151)や宏智正覚(天童大覚、隰州古仏、1091~1157)が黙照禅を鼓吹すると、臨済宗楊岐派の大慧宗杲(妙喜、1089~1163)は曹洞宗を黙照邪禅と批判することで、公案参究による看話禅を確立していった。この三禅僧を取り巻く南宋初期の江南禅林を概観し、特に大慧と宏智の人的交流について追ってみたい。 |
講師 |
佐藤 秀孝(駒澤大学 仏教学部 禅学科 教授) |
日時 |
6月17日(土)13:00~14:30 開場:12:30 |
会場 |
駒澤大学 深沢キャンパス アカデミーホール |
定員 |
200名(お申込みの先着順) |
受講料 |
1,000円 |
申込締切日 |
6月12日(月) |
申込方法 |
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7月講座「ケアの多文化化 ー外国人介護従事者の語りを中心に」 | |
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講座概要 |
近年の日本は、多くの産業で外国出身者の受け入れを行ってきました。ケアに関わる産業もその一つです。日本のケアに関わる労働はどのように多文化化してきたのでしょうか。また、そこで働く外国出身者はどのような思いを持った、どのような人たちなのでしょうか。この講座ではまずケアに関わる分野の多文化化を、主に制度の変遷に注目して概観します。そのうえで特に介護の現場で働く外国出身者について、インタビュー資料を中心にして考えていきます。 |
講師 |
土田 久美子(駒澤大学 文学部 社会学科 准教授) |
日時 |
7月29日(土)13:00~14:30 開場:12:30 |
会場 |
駒澤大学 深沢キャンパス アカデミーホール |
定員 |
200名(お申込みの先着順) |
受講料 |
1,000円 |
申込締切日 |
7月24日(月) |
申込方法 |
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後期公開講座(2023.10月~)
2023年10月より、後期公開講座を開講します。詳細が決まりましたらご案内いたします。