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アンドロイドは電気羊の夢を見るか?(フィリップ・K・ディック著 ; 浅倉久志訳)

眼横鼻直(がんのうびちょく・げんおうびちょく)
Date:2018.02.01

書名 アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
著者 フィリップ・K・ディック
訳者 浅倉 久志
出版者 早川書房
出版年 1977年
請求記号 080/22-946
Kompass 書誌情報

<最終世界大戦>後の世界。人類は、放射性の灰に汚染され多くの生物が死に絶えた地球から、人間型(ヒューマノイド)ロボット―アンドロイド―を下僕として植民惑星への移住を進めている。機械の羊―「電気羊」―を飼いながらいつの日か「ホンモノ」の動物を飼うことを夢見るリック・デッカードは、植民惑星から地球に逃げ込んでくるアンドロイドを廃棄処理する―「殺す」―ことで懸賞金を得る、「賞金かせぎ(バウンティ・ハンター)」として暮らしていた。ある日リックは、植民惑星から地球に逃亡してきた新型アンドロイドを「殺す」任務を得る。しかし、新型アンドロイドには、それまで用いられてきたアンドロイドと人間とを見分けるための「感情移入度測定検査」が有効なのか、未だ明らかではなかった。記憶や感情を持ち、ある種「人間らしい」アンドロイド、他者への共感を欠いた人間‥‥リックは「アンドロイド」と「人間」の間で次第に混乱に陥っていく。

本書は、SF小説の大家フィリップ・K・ディックが著した "Do Androids Dream of Electric Sheep?"の訳書であり、映画『ブレード・ランナー』(ワーナー・ブラザーズ、1982年)の原作でもある。40年以上も前の古い作品ではあるが、本書が問いかける、「人間」とは、「人間らしさ」とは何か、「人間」と「機械」との違いは何処にあるのか、といったテーマの重要性は、人間に限りなく近いロボットが、産業、軍事、日常生活等の様々な場面で着実にその地位を築き始め、それに対する法的身分の付与までもが議論される今日、いささかも色褪せてはいない。AIやロボティクス等の技術により社会の大きな変革が予想される今、新たな時代を生きていく学生の皆さんに、是非読んで考えてみて頂きたい。

グローバル・メディア・スタディーズ学部 講師 松前 恵環

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